観世音菩薩とは

観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)、梵名アヴァローキテーシュヴァラは、仏教の菩薩の一尊であり
特に日本において古代より広く信仰を集めている尊格です。
観音菩薩」または「観自在菩薩」とも。

観音菩薩と言う呼び方が、上記3つの中では一般的です。
「救世菩薩」(くせぼさつ・ぐせぼさつ)など多数の別名があります。
よく「観音さま」とも呼ばれます。

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観世音菩薩の位置づけ

観音経などに基づいて広く信仰・礼拝の対象となっています。 また、般若心経の冒頭に登場する
菩薩でもあり、般若の智慧の象徴ともなっています。 浄土教では『観無量寿経』の説くところに
より、阿弥陀如来の脇侍として勢至菩薩と共に安置されることも多いです。

観音菩薩は大慈大悲を本誓とします。中国では六朝時代から霊験記(『観世音応験記』)が
遺され、日本では飛鳥時代から造像例があり、現世利益と結びつけられて、時代・地域を
問わず広く信仰されています。

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持物として水瓶を持ち、そこには功徳水という、いくら使ってもなくならない水が
入っているといいます。 観音の在す住処・浄土は、Potaraka(補陀落)といって、『華厳経』には
南インドの摩頼矩咤国の補怛落迦であると説かれています。
偽経『観世音菩薩往生浄土本縁経』によると、過去世において長邦(ちょうな)という
バラモンの子・早離(そうり)であったとされています。 彼には速離(そくり)という
兄弟がいて、のちの勢至菩薩だといいます。 なお、父の長邦は未来に釈迦として
生まれ変わったとされています。

和泉西国三十三ヶ所霊場の札所本尊の観世音菩薩

千手観世音菩薩(施福寺など) 十一面千手観世音菩薩(佛並寺など)
千手千眼観世音菩薩(国分寺など) 如意輪観世音菩薩(龍雲寺など)
十一面観世音菩薩(森光寺など) 聖観世音菩薩(成願寺など) 聖観世音菩薩座像(南宋寺)

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