岩室山 観音院

岩室山観音院は大阪府堺市南区岩室213にある高野山真言宗仏教寺院
和泉西国三十三ヶ所霊場第八番札所。 札所本尊は十一面観世音菩薩。

岩室山観音院は天平の頃、行基菩薩の開基にして阿弥陀如来坐像を安置され
厳室山極楽寺と号されました(阿弥陀如来坐像は大阪府指定有形文化財だそうです)。
その後、弘仁年間に弘法大師(空海)が御留錫の際、十一面観世音菩薩立像
彫像され、極楽寺内の塔頭寺院の一つ観音院に安置されたと伝えられています。
(十一面観世音菩薩立像も大阪府指定有形文化財だそうです)

古伽藍図によれば、平安時代は七堂伽藍を完備、塔頭寺院を擁しましたが、
豊臣秀吉の紀州攻め等の数次の兵乱にあい、一山堂塔は灰燼に帰しました。
幸いにして阿弥陀如来、十一面観世音菩薩の尊像はそのたびに難を免れて、
慶安3(1650)年に全国でも珍しい「担い堂」形式の本堂、阿弥陀堂が
建立されました。 江戸時代には、京都御室御所の御法流寺の格式を持ち、
近畿一円に多くの信徒を有しました。

本尊の十一面観世音は秘仏で本堂の宮殿に安置されていて、毎年8月10日の
『千日祭』でのみ御開帳されるそうです。
現在の堂宇は「担い堂」形式を残して平成9年に落慶されました。
境内にある鐘楼の梵鐘は安永6(1777)年3月3日の銘があり、大晦日の
除夜の鐘には近隣より多くの信者が訪れているそうです。

岩室山 観音院の宗派・札所本尊・御詠歌

宗派
高野山真言宗
札所本尊
十一面観世音菩薩
御詠歌
露深き 苔を重ねて 岩室の 寺に輝く 法の灯火
つゆふかき こけをかさねて いわむろの てらにかがやく のりのともしび

岩室山 観音院の想い出

平成25(2013)年10月13日に巡拝。
ちょうど、晩御飯の準備をされていたのか、対応して下さった方の手が冷たかったのが印象的。
洗い物か何かをしていたのでしょうか。
なので、お話は伺わず、お堂にも上げて頂くのは控えました。
今度、巡拝する機会に恵まれたら、お堂に上げて頂きたく思います。

山門 本堂 納経印(ご朱印)

【別ブログ(日々、やれやれ)の関連記事】

inserted by FC2 system