乳岡山 念佛寺
和泉西国三十三ヶ所霊場第十一番札所の乳岡山念佛寺は大阪府堺市西区浜寺石津町
東3−11−5にある浄土宗の仏教寺院。
寺院本尊は阿弥陀如来、札所本尊は十一面観世音菩薩。
近年、堺市土地開発の煽りを受けて現地へ移築、中興されたものの、乳岡山念佛寺の開創の
年代は詳らかではないそうです。
ただ、山号の乳岡山(和泉西国観音霊場巡拝案内に倣うと乳丘山、以下、乳岡山で統一)は
百舌鳥古墳群の最西端、前方後円墳の上にあって、石津太神社の神宮寺と言われ、
地元の人からは「お山の寺」と呼ばれたと言います。
山上に阿弥陀堂、観音堂、鐘楼などがあり、付近の石津を観音寺村とも言ったそうです。
乳岡山が野見宿禰とか、乳朝臣の墓であるなど、諸説があるそうですが、野見宿禰自体
天平年代(700年代)記紀における『伝説上の人物』であり、どうも、信じる事はできなさそうだ
との事です。
史実では開山位牌に「円誉養雲比丘尼」享保三年戊戌六月六日と記されていて
貞享年間(1685年前後)浄土宗の一寺として円誉養雲比丘尼が再建したという事は
確かなようで、それ以来、徳川幕府の寺社政策のもとに泉州三十三所霊場第十一番として
明治を迎えたようです。
乳岡山 念佛寺の宗派・札所本尊・御詠歌
- 宗派
- 浄土宗
- 札所本尊
- 十一面観世音菩薩
- 御詠歌
- 念仏の 声に引かれて 乳の岡へ 参る心は 闇も晴れ行く
- ねんぶつの こえにひかれて ちのおかへ まいるこころは やみもはれゆく
乳岡山 念佛寺の想い出
納経印の日付でも分かるように、乳岡山念佛寺に巡拝(参詣・参拝・巡礼)したのは
平成24(2012)年6月1日。
この日は、石津太神社に再参拝した日でもあります
(ワケあって、ご朱印を頂かなかったので再参拝してご朱印を頂こうと思ったのです)
乳岡山念佛寺は、石津太神社と石津神社にも近いので、神社のご朱印を
蒐集(収集)している方や、神社・仏閣巡りを趣味にしている方は
参拝してはいかがでしょう。
この乳岡山念佛寺は、公園の隣にあるのですが、入り口がちょっと分かりづらいです。
色々写真を撮影させて頂きましたが、本堂やお堂に上げて頂き、寺院・札所のご本尊に
手を合わせさせて頂く事はしませんでした。
石津太神社に参拝した後でしたので、結構、疲れちゃってて
そこまで、気が回らなかったのです(汗)。
時間と身体と心に余裕がある時は、本堂などに上げて頂き、手を合わせさせて頂くのですが…
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