毛巣山 法華寺

和泉西国三十三ヶ所霊場・第九番札所、毛巣山 法華寺は大阪府堺市北区百舌梅町にある
日蓮宗の仏教寺院。 札所本尊は十一面千手観世音菩薩

毛巣山 法華寺はもと真龍山 毛須寺と号し、天平年間に行基が開創したと伝えられる
真言宗の古刹でした。

元禄時代に開基本聖院日等上人(正徳元年幸卯8月7日歿)により、日蓮宗に改宗して
寺号も毛須山 法華寺と改められました。

十一面千手観音像は藤原時代の作と言われ、『もずの観音様』として古くから親しまれて
いるのは、真言宗時代の名残なんでしょうか。

現在も町内には『観音講』があるそうです。
また、毛須山 法華寺に安置する等身大鬼子母神は、日本三体のひとつと言われ
「梅の鬼子母神さん」として有名で近在近郷の信仰を集めているそうです。

「梅鬼子母神道」と銘した意思の道標が各所にあったそうですが、戦中戦後の混乱により
今は堺市役所前に一基現存するのみとなったそうです。

境内には数百年来の涸れた例がないという『落雷調伏の井戸』があるそうです。

庫裏、客伝は宗祖七百遠忌の折、壇信徒、観音講により一新され、現在に至っているそうです。

毛巣山 法華寺の宗派・札所本尊・御詠歌

宗派
日蓮宗
札所本尊
十一面千手観世音菩薩
御詠歌
作りおく 罪も報いも 消えぬべし 毛巣の寺の 入相の鐘
つくりおく つみもむくいも きえぬべし もうすのてらの いりあいのかね

毛巣山 法華寺の想い出

平成25(2013)年、10月13日に巡拝。
観音霊場の札所では珍しい日蓮宗の仏教寺院でしたので
同宗派の寺院への巡拝の経験が無く、緊張していましたが
お庫裏さん(ご住職の奥方)と思しき女性に、親切に対応して頂きました。

山門 庫裏 納経印(ご朱印)

観音講
観音経を講じる法会。
観世音菩薩を信仰し、参詣するために組織された団体。
鬼子母神
仏教を守護するとされる夜叉で女神の一尊
梵名ハーリティーを音写した訶梨帝母(かりていも)とも。

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